消化管穿孔は見逃すと命に関わります。よって看護師、看護学生の観察が重要となります。
消化管穿孔とは?
何かしらの原因で胃や腸に穴が開いている状態。例えば外傷、潰瘍性病変、大腸がん、医原性など。画像検査では本来腹腔内にはない遊離ガス「フリーエア」が見られる。
その症状は?
消化液や便、空気が穴から漏れて激しい腹痛を伴います。触診時に腹壁が緊張して硬くなる筋性防御や押して離した時に出る反跳痛が特徴的。他に発熱や嘔気、頻脈や頻呼吸が出現します。消化管穿孔により消化管の細菌が腹腔内に広がると腹膜炎を起こし、重症化すると敗血性ショックを起こす可能性があります。
消化管穿孔の治療は?
手術、抗菌薬投与が主ですが、その重症度判断は看護師、看護学生の皆さんの観察から始まります!バイタルサイン測定と合わせて観察し、アセスメント、報告を行いましょう。
分かりやすい参照書:看護師はやのゆるっと看護ノート