「看護実習に自信がありまんせん」
不安な気持ち、すごく分かります。しかし、結論を言うと「自信は必要ありません」
自分が看護学生だったとき、同じグループの看護学生に相談されました。
「実習に自信がないんだけどどうしたらいいかな」
その時は一緒に頑張ろうとしか言えませんでした。
でも、看護師として働いてきた今なら言えます。
自信は必要ありません。でも、一生懸命な気持ちと感謝は忘れないでください。
躓いたときは、患者さんが何を求めて実習の受け持ちを許可してくれたかを考えてみて下さい。
病気を治したいという気持ちは、学生に向けられているでしょうか。
主治医がいて、看護師がいて、その他多くの部門のスタッフが医療を支えています。
そんな中で、学生の皆さんに求めているのは関わることで得られる癒しや楽しさなどです。
体調が悪い中で、自分の経験や時間を使って、学生と関わる時間を求めているのです。
そうであれば、上手く話せなくても、看護の展開が出来なくても、患者さんからしてみれば
100点の実習の関わりではないでしょうか。
「学生にできることなんてない」と勘違いするスタッフや指導の先生がいるかもしれませんが、
学生にしかできないことは、実はたくさんあるんですね。
疾患の知識やケアの手際なんかは、実習が進んでいく中で徐々に身に付けていけばいい。
未来に投資してくれている患者さんの気持ちあっての私たちなのです。
実習の点数が思うように高くなくても、また少しずつ学べばいい。
「患者さんを支えたい、助けになりたい」。そうして看護師を目指した、あなたの気持ちを
どうかいつまでも忘れないでください。
自信はなくてもいい。気持ちを大切に一つひとつ、一緒に進んでいきましょう。